原油価格が高騰してあちこち値上げになって騒がれて久しいが、どうやら次には「水」が騒がれることになりそうだ。
Economist原文: Water, water everywhere? (購読が必要)から抜粋
But at the World Water Week, a conference now underway in Sweden, they have revealed some early findings. The bad news is that a third of the world’s population, some two billion people, are already short of water. But things do not have to be this way.
The water table is falling fast in densely populated and poor regions of China, Mexico and India.
Economist誌の報道によると、中国、メキシコ、インド、アフリカ等を中心に、既に世界人口の3分の1にあたる20億人が水不足に瀕しているらしい。さらに
the assessment suggests that, by 2050, agriculture will consume twice as much water as it does today. Industry and domestic use, which now account for only a small fraction of water consumption, are also growing quickly. Global warming adds another layer of uncertainty and risk.
農業分野では2050年までに水に使用量が2倍になり、工業、家庭でも消費が増え、さらに地球温暖化が水の動向に不透明さを増すときている。世界の農作物の生産にかげりが出ると、農産物輸入国には深刻な影響がでる。もちろん日本もその例外ではない。農産物にはたとえば畜産に使われる飼料なども含まれるから、米や小麦だけでなく、肉類・乳製品を含めて食料全体の価格が上昇していく可能性を示唆している。
これからはこうした水問題に真剣に取り組まなければならなくなりそうだ。
どうも「燐」(=P)もやばいらしいですよ。
植物の成長には必要で
これまではそれを食べていた動物の
糞を介したサイクルがあったのですが
これが近年になって「捨てる」ことになり
サイクルが分断され
明らかなリン不足になりつつあるそうです。
現代版の肥屋が儲かる日が来そうです。
投稿情報: はる | 2006年9 月20日 (水) 14:22
コメントありがとうございます。
リンもですか、、、、なるほど、参考になります。
これからは素材が重要になってきそうですね。
投稿情報: キャピタリスト | 2006年9 月21日 (木) 00:35
水となると日本企業は強いですね。東レ、帝人、旭化成など。
イスラエルも面白いベンチャーがいくつかありました。
ただエネルギー消費量の問題がありますので電力源とセットで考える必要があると思われます。赤道付近の海に近い砂漠などでは太陽光発電ですかね・・・
問題は高緯度・内陸で砂漠化が進行している地域でしょうか。太陽光発電の設備投資の費用対効果は下がります。
その他にも既存の流通経路が役に立たない場合も想定できます。雪解け水等、山の方から平地へと水路が引かれているところが多い中、海水利用しか方法が無くなった場合には海抜の低いところから高いところへ引き揚げることが増えそうで、これは根本的なインフラの問題も出てきます。従来は重力に助けられていたものが今度は重力は敵になります。
投稿情報: fukumimi | 2007年8 月24日 (金) 17:05
そうですね、確かに電力とセットで考える必要がありそうですね。
飲用と農業(+工業)用で違ってくるのでしょうか。飲用では精製設備や輸送(パイプ、トラック、鉄道、船)に多少コストがかかってもペイしそうな気がしますが、広大な乾燥地帯のことを考えれば農業用では自然の摂理にかなった何かぜんぜん違うアプローチが必要なのかもしれませんね。例えば、中国の乾燥地帯では、雨雲が近づくとドライアイスを積んだロケットを打ち上げて、人工的に雨を降らせるとか。注目したいと思います。
投稿情報: キャピタリスト | 2007年8 月25日 (土) 16:33