IBMがセキュリティ製品大手のInternet Security Systemsを買収するようだ。買収価格は$1.3billion(約1500億円)らしい。ISSの売上は$330millionなので、PSRにして4倍ほど。市場平均的なまずまず価格での買収ということになるようだ。
この買収劇は、ストレージ大手のEMCが同じくセキュリティ老舗のRSA社を買収したのに続く、セキュリティ分野での大型買収となる。WSJ詩によるとCiscoやMicrosoftもこの分野で買収活動をしているようだ。
なぜセキュリティ業界で大型の買収が起こっているのかよくわからないが、下記のようなことが仮説として挙げられると思っている。
- セキュリティ製品がもうからなくなった、あるいは差別化が難しく付加価値をつけづらくなった
- IT業界全体で寡占化が進んでおり、各大手メーカー達が自らの製品ラインを広げることで顧客の囲い込みに走ろうとしている
2の方向だとすると、90年代から進んだオープン化の流れの揺り戻しとなり、生き残った企業達がクローズな方向に行こうとしているということなのかも知れない。90年代とは違う何か大きな変化がIT業界に起こっているように見える。
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