ここ1~2年、米国では環境・エネルギー系のベンチャーが脚光を浴びているようだ。太陽電池や燃料電池の新しい技術を開発するベンチャーに資金が集まっている話はよく聞くし、エタノールを作るため、大豆畑をトウモロコシ畑に転用するための資金を貸し出す金融業者まで現れたという話も聞く。ベンチャーキャピタル業界から見ると、IT、ライフサイエンスに次ぐ3つ目の大きな投資分野になったと見ていいだろう。数も多いし、バリュエーションが高目の企業があるようなので、百花騒乱といったところか。
多少バブルの匂いのする環境・エネルギー分野にあって、もう少し草の根で環境に貢献するネットベンチャーもあるようだ。今日紹介するのはそんなベンチャーの"MakeMeSustaibable"だ。
このサイトは登録制で、誰がどれだけ二酸化炭素排出量の削減に貢献したかがネットで公開される。登録者の友人たちのデータも簡単に見ることが出来るし、同一地域に住む人々の集計データなども見れるようだ。ボストン地域では今月○○トンの二酸化炭素排出を減らしました、という具合のようだ。「二酸化炭素系SNS」といったところか。クリーンテックとネットの融合という意味でも面白い。
まだベータサイトのようなので今後どのように成長するか、可能性は未知数。でもアメリカ人がどれだけ二酸化炭素削減を意識しているかを図るバロメーターとしては興味深い。こういう草の根ベンチャーが出てくるところがアメリカの層の厚さか。
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