このブログでもたびたび中国やインドを紹介してきた。どちらも将来の巨人として米国VC業界でも注目を集めている。今日はインドでVCファンドを立ち上げようとしているアメリカ人に会ったが、興味深かったので彼との話のさわりだけ。
彼によると、
- インドでは英語を話す人の比率が30%。インドの人口を考えると英語を話す人数はアメリカ人よりも多くなる。なんとインドは世界最大の英語圏だった。
- 外国人にも門戸が開かれており、アメリカ人でもインドで仕事が出来そうな気がしている。(翻って日本では英語が通じないので行く気がしない、、、残念ながら)
- 雇用コストがアメリカの数分の一。インドの労力を有効に使えばローリスクでビジネスが出来る。
- インドはBRIC諸国の中でももっとも法治国家としての体制が整っている。知的財産に対する保護も厚い。
などなど、魅力的な面が多いようだ。
一方で、カースト制度に端を発する階層の断絶と非効率性、民主主義と言う名の元で延々と議論を続けて物事が決まらないことなど、負の側面も併せ持つ。そうした負の側面をうまく抑えて有利な点だけを活用できた人だけが大成功するのだろう。
インドで活動するVCはまだそれ程多くないようだが、現在ファンドを立ち上げようとしている人の数は多い。ここ数年のうちにバブルの真っ最中の中国のように大きな資金が流れ込む可能性は高いと見ている。
日本はどうか。日本はそこそこ国内市場が大きいだけに、ベンチャー企業が敢えて海外に出て行く必要はないのだろうが、せっかく高品質なものを持っているのだから日本の中にいるだけではもったいない、と思うのだが。
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