Netscapeの共同創業者で知られるMarc Andreessen氏がVCファンドを立ち上げたらしい。
引用: Marc Andreessen joins the VC ranks
VentureBeat 2009/2/20Marc Andreessen, best known for co-founding Netscape and serving as the chairman of social network builder Ning, is creating a new venture fund.
Marc Andreessenが創業したNetscapeと言えば、使い勝手のいいブラウザで一世を風靡し、ウェブ時代の幕開けに大きく貢献した業(当時はWorld Wide Webという言葉が一般的だった)。Netscape社がIPOした当時にどれほどの売上があったか不詳だが、時価総額は20億ドルを超えて注目の的となった。
その後Netscapeは紆余曲折の運命を辿るが、Andreessen氏自身の去就は引き続き業界内外から注目されてきた。Andreessen氏個人として投資の実績も豊富のようで、Facebook、Digg、Twitterと当代を代表するネット企業へ投資した実績を持つようだ。これだけの企業に投資できる逸材はどれほどいようか。
Andreessen told Rose the venture fund will “preserve and extend” the angel model; investments will range from $200,000 to $1 million, with $500,000 as the “typical size.”
Andreessen氏のファンドは、平均投資金額50万ドル(約45百万円)と、アメリカにしては比較的の投資を行うようだ。創業期のベンチャーへの投資を中心に行うということだろう。
“What we’re seeing is a whole generation of startups that actually don’t need very much money to get started, so the cloud computing example, or a mobile application, an iPhone developer doesn’t need very much money to get started,” he said.
実際、VCからの資金が渋くなっている世相もあってか、ベンチャー企業がそれ程多くの創業資金を必要としていない例が多いという。実際、ネット系ベンチャーを中心に、自己資金だけでサービスを始める例も少なくないと思う。Andreessen氏のファンドは、そうしたご時世にあっているのかも知れない。逆風のVC業界にあって注目すべき動きだ。
この流れ(少額の創業期投資を専門に行うファンドの発生)は、アメリカにとどまらず日本でも出てきてほしいところだ。
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