米国のVC業界でActiveに活動するVC数は減っているらしい。VentureSourceの報道によると、2007年に米国企業に投資したVC数は前年より約5%減ったという。WSJ誌に掲載されたエントリーを引用させてもらうと、
引用: The Incredible Shrinking Venture-Capital Industry
June 19, 2008, 9:25 am
There were 844 venture firms investing in U.S. companies last year, 40 fewer than in 2006, according to the latest data from VentureSource, a research unit of VentureWire publisher Dow Jones. That is down 30% from the bubble year of 2000, when there were nearly 1,200 active investors.
さらに、こちらがより深刻なのだが、844社のうち27%にあたる224社が新たな投資先への投資を行っていない、つまりVCとしてアクティブに活動しているとは言い難い状況にある。
The total includes a substantial number of firms–224, or 27% of the total–who didn’t back any new companies last year, an indication that the ranks of active investors will continue to thin.
上記の224社を差し引くと、米国VC業界でアクティブに活動するVC数は620社となる。2000年当時にアクティブだった投資家は1,200社あったようだから、約半分まで減ってきたことになる。
2007年の米国のVC投資額は減ってないようなので、VC数が減ってきたということは、VCの淘汰が進んで廃業に向かうVCがある一方で、生き残ったVCはより多額の投資を行っていることになる。
成熟化しつつある米国のVC市場で生き残るには、規模を追求して収益機会を増やす(VC業界において規模と収益性が相関関係にあるかは議論の余地がありそう)、他と差別化できる特徴を備える、といったものがないと難しくなっていると言えそうだ。
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