2000年のITバブル崩壊以後、「IT業界の成長力が弱まった」と思わせる報道をしばしば目にするが、案外底堅いと思わせる例が2つ続いた。
IBM、イスラエルのストレージ会社「XIV」を$350Mで買収
IBMがイスラエルのデータストレージ技術の会社「XIV」を推定$350M(3億5000万ドル)で買収した。
XIVの主力製品「Nextra」は標準ハードウェアコンポーネント複数のグリッドをベースとするストレージシステム。XIVは今後、IBMシステムズ&テクノロジー・グループのシステムストレージ事業部に入る。... 創業当時の元手は$3M(300万ドル)だから、まるで化け物のような大型エグジットとなる。
2002年に$3mで創業し、5年後に100倍以上で売却という大成功を収めた。1月2日の報道だ。
同じくストレージ分野で1月3日に再びM&Aがあった。
NetApp、ボストン/イスラエル拠点のOnaroを$120Mで買収
Network ApplianceがOnaroを$120M(1.2億ドル)で買収した」とイスラエルの金融関連メディアが伝えている(もっとも、正式にはOnaroの拠点はボストンにある)
こちらも2002年創業のようで、投下された資金は$10m。5年間で12倍だ。開発拠点はこれまたイスラエルのようだ。
なんとも景気のいい話だ。動画配信の増加に伴い、ストレージ技術の刷新が求められているということなのだろう。ストレージに限らず、通信回線、ネットワーク管理といった分野でもさらなる技術革新が求められそうだ。
日本でもこうした新技術を使った新たなサービスが出てきても良さそうな気がする。
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