我が家では昨年秋にHDレコーダーを購入し、毎日その恩恵に浴している。使い勝手に非常に満足しているのだが、一つだけ困ったことがある。コピーワンスの問題だ。Webでもしばしば取り上げられている問題なので、自分でもどういう問題か知っているつもりだったが、実際に体験して改めてその制限の意味を痛感することとなった。
何が起こったかというと、とあるドキュメント番組をHDに録画し、会社の同僚が見たいというので番組のファイルをHDからDVD-RWに移した。(ご存知ない方のために補足すると、この場合HDからDVD-RWにコピーは出来ない。コピーワンスとは、1回だけコピーできますという意味ではなく、実際にはmoveつまり「移す」ことしか出来ない。この「移す」というのは文字どおり記録内容をHDからDVD-RWに「移す」ことで、移した後はHDにあったファイルは削除される。もし移動先のDVD-RWに不具合があったり割れたりしたら、もう元のファイルはHDには残っていないので、ファイルを失うことになる)
ところが、DVD-RWに移し終えたファイルを他の機器で見ようとしたが何故か見れない。フォーマットが違うのかもしれないと思い、仕方がないのでもう一度記録しなおそうとDVD-RWから元のHDにファイルを戻そうとしたのだが、これも何故か出来ない。例のコピーワンスの制限に引っかかってファイルを戻せなくなってしまったわけだ。何しろコピーワンス(ムーブワンス)だから、一度移したら最後、もうどこにも移せないわけだ。
妻に頼んでどうものかメーカーに問い合わせてもらうと、「DVD-RWは不具合が発生する場合があるので出来ればDVD-Rを使ってください。きちんとマニュアルにもそう書いてあるはずです」とのこと。どういう不具合が発生するのかわからないが、要はDVD-RWは録画した機器以外では見れない場合があるということらしい。
ちょっと待ってくれ、カタログや説明書にはちゃんと「DVD-RW対応」って書いてあるじゃない、、、しかも著作権対応済みの(高い)DVD-RWを買って使っているのに、、、、
我が家のHDレコーダーの記録容量は250GByteのため番組を高画質で録画するとすぐディスクが一杯になってしまう。そんな訳で退避用として既に映像ファイルを100枚近くのDVD-RWに移している。もし、この100枚のディスクすべて他の機器で見れないとしたら、今の機器が壊れたらディスク内の映像はもう見れないわけだ。せっせとDVD-RWに移しても、視聴できるのは現在のHDレコーダーの寿命が尽きるまで、、、こんなことって、あってもいいんでしょうか。。。
幸いなことに、コピーワンスの制限を緩和する動きがあるようで(参考記事)、それはそれで歓迎なのだが、そもそも何でこんな制限を作ってしまったのか、業界関係者の見識を疑りたくなる。HDレコーダーは今や家庭に必須の商品。早いとこ何とかして下さいな。
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