米国系VCが中国やインドに進出しているという話はもう当たり前。でも韓国に進出したというのは珍しい。
IDG's Excellent Korean Venture
IDG Ventures, a network of venture capital funds spanning North America and Asia, is embarking on what it considers the next frontier in startup investing: South Korea. IDG Ventures has created a $100 million venture capital fund based in Seoul.
... The fund, to be formally introduced on Nov. 16, will invest in new media, mobile applications, online entertainment, health care, and software for businesses.
IDGはもちろん技術リサーチの大家。仕事柄、技術動向・市場動向に関する情報は豊富に持っているはずで、そうした動向についての独自の見解もあろう。そうしたリサーチ業の強みを有効に活用してベンチャー投資で収益を上げるというのが彼らのビジネスモデルなのだろう。そんなIDGは世界各地にファンドを作っているようだ。
しかし、米系VCが韓国国内に事務所を構えてVCファンドを運用する例は珍しい。
韓国の人たちの英語力は日本人とあまり変わらないように感じているが、米国系VCが韓国に進出したのであれば、日本に(再)進出というのもあるかもしれない。
違いがあるとしたら、日本の国内市場は多くのVBにとってそこそこ手ごろなサイズのためか、日本のVBが世界展開している例はそれ程多くないが、韓国では市場規模が日本よりも小さいであろうから、その分世界を目指す可能性が高まる。そうした世界市場を目指すVBでが多く存在するのであれば、米系VC等が進出することで、VB側にも米系VC側にもメリットがあろう。
世界は大きく動いている。日本の元気なVBには是非世界を目指してもらいたいが、同時に日本のVC業界も海外から資金を呼び寄せたり海外VCが進出したくなるぐらいの魅力的な市場を作って行けるよう努力したいものだ。
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