Amp'd Mobile(アンプド・モバイル)という会社があった。米国モバイルエンターテイメント分野の会社で、昨年ぐらいまではシリコンバレーの年間トップ10ディールに入るくらい大規模なファイナンスを実行した、いわばベンチャーの星だった。2005年の創業以来、調達総額はUS$360百万ドル、約430億円もの資金を調達していた。RedPointといった著名なVCから出資を受け、ついこの間まで順調に成長を続けていたかに見えた。しかし、残念ながら今年6月に経営破綻し、会社更正手続きを申請したようだ。理由は「急速な成長のため、バックエンドインフラが顧客の需要に追いつかなくなった」と説明されている(関連記事)。負債総額はUS$100百万ドルという。調達総額であるUS$360百万ドルとあわせるとざっくりいってUS$500万ドル近くを使い切って破綻したことになる。600億円近くの資金をそんなに簡単に使いきれるものなのか、不可思議ではある。(関連記事)
そんな中、その後の経過を知らせる記事も出てきた。Venture Beat誌によると、
Now, looking at the company’s list of assets for sale (pdf), we find the company spent its financing on things like 50” plasma displays. Its assets also include four pages worth of porno
DVDtitles (see pages 7 through 10).
上記のlistの部分をクリックすると、この会社の売却資産リストを見ることが出来る。大量のPC類に加えて、様々な「コンテンツ系」のもの、例えばプラズマ・テレビやらアダルト系コンテンツなど、とてもベンチャーとは思えないリッチなリストになっている。
これらリストに計上されたものは、この会社の大量の資金量からすれば微々たる物だろう。しかし、一事が万事、このリストは何事にも資金使い放題で野放図なマネジメントが行われていたことを伺わせる。もっとメリハリを付けるべきだったと思うのは私だけだろうか。他山の石とすべきだろう。
アイピーフレックスがとうとう倒産しました。VC間では評価が高い会社だったと思います。売上はたいしたことのないのに資本金は30億ぐらいだった
かな。VCから追加資本注入がうけられなかったのでしょう。
しかし、日本はベンチャーが育ってこないな。
インクスもこけたし、太陽電池のK社もあぶないのじゃないかな。当初の予定よりも大幅に計画が遅れている
投稿情報: 匿名 | 2009年7 月30日 (木) 12:12