起業家支援基金として有名なKauffman Foundationが起業しやすさランキングを調べたようだ。アメリカの州をニューエコノミーな事業を起こしやすい順に並べたものだ。「ランキングは必ずしもベストな州を示すわけでなく、移転すべきと言っているわけではない」と断った上でランキングした。ニューエコノミーというのはややあいまいな表現だが、「ベンチャー企業」と似たような意味と考えてもよさそうだ。
全米でもっとも起業しやすい州はマサチューセッツ州だという。MIT、ハーバードといった名門大学を抱え、ソフトウェア、ハードウェア、ライフサイエンス分野で多くの企業が集中している。以下、ニュージャージー、メリーランド、ワシントン、カリフォルニア、コネチカット、デラウェア、バージニア、コロラド、ニューヨーク、と続く。
これらの州にはハイテク企業が多いだけでなく、それを支えるマネージャー、プロフェッショナル、さらにナレッジワーカーたる大卒、短大卒が多い、ということのようだ。
実際、マサチューセッツには優良なベンチャー企業が多い。大学の研究機関等で長年培った技術を元にスピンオフしてきた企業をよく見かける。
カリフォルニアもランクインしているものの評価は思ったほど高くない。理由はわからない。シリコンバレーあたりでは住宅コストが高いため人件費も高めで、ベンチャー企業も高コスト体質になりやすいということをしばしば聞くが、そんなことが影響しているのだろうか。
ベンチャーといえばシリコンバレーとばかりは言えなくなってきているということだろう。
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