先にもお伝えしたようにベンチャー投資にヘッジファンドが乗り込んできているようだが、今度はVCがヘッジファンドを始めたという話題。
Ravi Chiruvoluというベンチャーキャピタリストが新たにファンドを募集して、公開後株価が低迷している会社への投資に乗り出すらしい。これを称して「ヘッジファンド」と言っているようだ。
実は似たようなコンセプトの投資にPIPE "Private Investment in Public Equity"という言葉が2002~2003年ぐらいによく聞かれた。これは、未公開株の世界の投資が厳しいので未公開株の投資に見切りをつけて一層のこと公開株で割安なものに投資しよう、というような動きだった。今回のヘッジファンドについてはまだ詳細がわからないが、どうやらPIPEと本質的には変わらないように見える。
こうした動きが出てくる背景には、VC市場があまり儲からないので他を探そうという動きがあったのだと推測され、かつ株式公開はしたもののその後うまく成長できない企業がそれなりに多いということではないか。
ファイナンスの形態がダイナミックに変化していくのはアメリカならでは。これが単なるニッチで終わるのか大きな動きになっていくのか注目したい。
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