カリフォルニアをドライブしているとあちこちで風力発電の風車を見かける。数百本の白亜の風車がくるくると回る様子は壮観だ。近未来的な光景だが、宮崎駿のアニメチックでなんだか微笑ましい。
いったいどのくらいの発電をしているのか気になるが、"Nightly Business Report"によると
Today over 9,000 megawatts of wind power exist in the U.S. providing electricity to over 3 million homes
とある。つまり、全米の風車をあわせると9千メガワットになり、これは3百万世帯に電力を供給できる量になるそうだ。かなり大きな都市でも風力発電だけでまかなえることになる。さらに
And the fact is that the Department of Energy is looking for wind power to triple between today, where it only represents 2 percent of the energy in this country to 6 percent by 2020. So I think the industry has come a long way and is really maturing and has great potential for the future.
とある。現在風力発電が全電力量に占めるシェアは2%でしかないものの、エネルギー省はこれを2020年までに6%にまで高めようとしているらしい。もちろん、これだけでは現在主流のエネルギー源である石油を代替するには桁違いに足りないが、少しでも化石燃料の代わりを探さないとならないということなのだろう。
アメリカはCO2削減を目指す京都議定書を批准していないが、メディアや草の根レベルではガソリン価格の上昇(5年前の3倍!)と身近な異常気象の頻発(ニューオーリンズのハリケーン被害、カリフォルニアの100年ぶりの長雨、ボストンの大洪水、等等、、、)により、着実にエネルギー問題への関心を高めているようだ。
ベンチャーファイナンスというよりは、もっと大きなプロジェクトファイナンスの領域になろうが、この分野はまだまだ伸びると見ている。
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