ある企業の会社方針説明会に参加した。同業者であるベンチャーキャピタリストやアナリストらが多数参加しており、ネットワーキングのいい機会だった。
その中で、インド出身の半導体業界アナリストと親しくなった。彼は日本映画(黒澤監督、北野監督、などなど)の大ファンで、日本の文化的、思想的背景にも詳しく、物腰の柔らかい紳士であった。
半導体業界の将来や注目技術について意見交換した後、日本とインドの関係について話が及んだ。そんな彼の助言。
- インドも日本も同じアジアの国。風土や宗教は違うが、東洋と西洋程には差がないはずで、根底では分かり合えるものがあると思う。
- インドの特徴は、エマージング国でありながら、法治国家であること。法律が完備し、それを守る風土があるのはビジネスにとってとても重要ははずだ。
- インドは中国のような「製造拠点」にはなれないが、「設計拠点」としての存在意義は高い。ソフトウェアだけでなく、半導体やその他の分野でも設計工程をインドで行うビジネスはさらに増えると思う。
- 日本企業の中には生産拠点をインドに設置する企業も出てきた。今後、こうした流れがもっと大きくなっていくのかもしれない。
- そうはいっても、日本とインドはまだまだ遠い国。日本からインドへの積極的な投資を歓迎したい。
- 日本とインドは歴史的にほとんど直接的な接点がなかったので、両国の間を取り持つ人材が少ないのが現状だ。お互い、そうした架け橋になろうではないか。
これからこの分野に着目していくつもりです。請うご期待。
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