アメリカのSNSといえばMySpaceやFacebookが有名だが、もっと小規模でニッチなSNSもがんばっている。VentureBeatにSNSの動向について興味深い記事が掲載されたので見てみよう。
出典: Roundup: Smaller social networks growing, Stage6, Sandvine and more
記事に掲載された表も引用させてもらうが、この表はSNS(的)サービスのランキングになっている。MyspaceやFacebookは相変わらず別格ともいえる強さを誇っているが、成長率を見れば中堅クラスもがんばっているのがよくわかる。
例えばMyyearbook.comは規模がそこそこあって、成長率も高い。Facebookがかつて大学生にフォーカスして急速に大きくなったように、Myyearbook.comは高校生にフォーカスして成功しているようだ。学生というのは時間とともに成長する。高校生は大学生になり、やがて社会人になる。だから学生にフォーカスしたSNSはユーザの成長に合わせて進化する可能性がある。Myyearbook.comが高校生の間で大流行になっているとしたら、あと何年かするとFacebookの地位を脅かす存在になるかもしれない。ジェネレーションが重要な競争力になるということだ。
ビジネスマン向けのSNSであるLinkedIn(名刺情報共有、人脈形成サービス)も前年比729%と高い伸び率を出している。最近は日本人やヨーロッパのビジネスマンの間でも急速に利用者が増えている気がする。日本が匿名に近いのブログやSNSが多いようだが、身分を公開した上で、より密度の濃いつながりを求めるニーズがあるということだと考えている。
SNSというのは、規模が大きくなればなるほど焦点がぼやけてくるのかもしれない。そこで上記のような小規模だが同じような属性で同じような意図を持った小規模なSNSが流行る余地が出てくるということなのだろう。
日本でも同じような動きが出てくると面白い。
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