米Amazon.comの有名な「ワンクリック特許」が無効になる可能性が出てきた。
この特許、cookieを使ってワンクリックで商品購入の決済を完了させるもので、1999年に成立し、以来アマゾンのサイトで使われてきた。初めてこのワンクリックを使ったときは本当にワンクリックで商品購入が完了したので驚いた。購入する商品の確認画面が何も出ないでいきなり決済が完了してしまうので、買ったはずの商品が間違ってないか気になってしまい、ワンクリックで注文した商品をあわててキャンセルしてしまったくらいだ。
ところが、WallStreetJounarl誌によるとこのワンクリック特許は危機に瀕していて、New Zealandのとある人がアマゾンに先んじて特許を申請していたようで、US Patent Officeがアマゾンのワンクリックを再審議することにしたらしい。(原文はこちら)
インターネット関連特許としてこのワンクリック特許のインパクトは少なくないと見るが、かなり早い時期から批判があったようだ。しかも、裁判で不利な判決が出たこともあったらしい。
一頃流行ったビジネスモデル特許や今回のようなインターネット関連の特許は、(御幣があろうが)思いつきさえすれば誰でも比較的簡単に実現できるものではないだろうか。でも、一度特許が成立した場合でも、どうやら磐石にはなり難いようだ。
類似の特許に依存してビジネスしている方々は留意する必要があるだろう。
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