やや遅ればせながらシリコンバレー発のエイプリルフールをいくつかお届けしよう。あくまでもジョークなので、くれぐれも真に受けませんように。
GoogleのGmailに新機能が追加された。なんと過去にさかのぼってメールを送ることができるのだ。
使い方は簡単。Gmailのメール作成ページで、今回新たに追加された"Set Custome Time"のプルダウンメニューから、ご希望の時間を指定してあげればいい。Gmailのサービスが開始された2004年4月1日以降であれば、いつでも時間を指定でき、その時間の誰か宛にあなたのメールを送ることができるのだ。「あの時、ああしておけば良かった」なんていうことも解消。たとえば、大事な人の誕生日にお祝いメールを出すのを忘れてしまっても、気づいたときにメールを出せば大丈夫。時間をさかのぼり、誕生日に間に合うように届けられるはずだ。これで人間関係や仕事もうまくいくこと間違いなし。
でも使いすぎにご注意を。Googleの調査によれば、過去へのメールを1年に10回以上送る人は、だんだん時間にルーズになって、信用を失ってしまうことが多いらしい。
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2. Google Press Release 2008/4/1 : GoogleとVirginが提携、火星移住計画を目指す
GoogleとVirginは本日付で提携を発表し、人類の火星移住を実行するジョイントベンチャーを立ち上げることで合意した。
VirginのSir Richard Bransonによると「この計画はもちろんビジネスとしても注目すべきものだが、それ以上に大変に栄誉ある(Glorious)冒険だ。私にとってVirginグループはコロンブスやマルコ・ポーロのような冒険魂を呼び覚ますもので、今回の計画は私にとっていわば必然だ。
今回の計画は100年に渡って行われる。まず、2008年から2010年にかけて移住の候補者である"Virgin Pioneer"を選定する。その後、このVirgin Pioneerが2016年に人類初の火星旅行を行う。必要な資金は2016年にこのジョイントベンチャーをIPOさせることで調達する。その後、2050年には火星に自立した都市である"Virgin City"を建設し、2108年には人口10万人の文明を目指すのだ。」
一方、GoogleのCo-founderであるLarry Pageは「今回のジョイントベンチャーは元々Google社内でも構想してきたGoogleの究極的なゴールであり、Virgineとの提携は願ってもないことだ。このような移住計画は人類の存続をより確実にするもので、人道的にも大変すばらしい。Virgin Pioneerの選定にはサーチ技術が活きてくるだろう。」
気になるVirgin Pioneerの選定方法だが、Googleが選定する以上、ネット上への貢献度、たとえばコミュニティや口コミサイトなどへの積極的な参画実績、あるいはビデオ投稿といったところが重視されるのは言うまでもないが、それ以外にもこれまでの数々の実績、科学技術・芸術・社会学・政治といった分野の専門性といった多岐にわたる観点から評価されるようだ。ネット上ではいい住民として過ごしたほうがいいだろう。
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3. 会話からAdsense
Adsenseはもはやネットだけのものではない。Googleはついに人間の会話を分析し、文脈に即した広告を出す特殊な装置を開発した。Adsenseはご存知のようにGoogleで検索すると右端に表示される控えめな広告のことだが、Googleはこのネットの中だけの広告を現実世界に持ち込むことに成功したのだ。
左の写真の右側の男性の頭の上に何かついているが、この写真をクリックして拡大表示すると、それが17インチくらいのディスプレイであることがわかる。これが今回新開発された装置で、人の会話の内容を勝手に解析し、このディスプレイに適切な広告を表示してくれるのだ。
しかも、ディスプレイに表示されたタグをクリック(タッチ?)すれば、Googleが同時に開発した瞬間移動装置(どこでもドア)により、あなたはそのサイトの商品を使うことができる場所に瞬間移動できるし、あるいはそのサイトの商品があなたの手の中に勝手に送られてくる。なんとも便利な時代になったものだ。
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ちなみに、私がこれまで聞いたエイプリルフールの中でもっとも傑作だと思うのはこれだ。
「ロンドンのシンボルであるビックベンがデジタル化されることになった。ビックベンも時代の流れには勝てないようだ。取り外されることになった大時計は英国王室がYahoo Auctionで売り出すという。」 BBCネタです。
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