DeloitteとNVCAから興味深いレポートがリリースされた。Deloitteが世界のVC約400社に対して調査し、どの国がベンチャー投資として注目されているかを発表した。
U.S. maintains lead, but Europe Shows Strength in Life Sciences and CleanTech; Asia Shows
Strength in Information Technology
上記のレポートでは、アンケートの回答者のうち何%のVCがどの国への投資に興味を持っているかを示している。まとめると下記のようになる。例えばCleahTechでは、79%のVCが米国に注目しており、同じく43%がドイツに注目している、という意味だ。
- CleanTech: US(79%)、Germany(43%), Japan, Brasil
- Medical Device: US(94%), Germany(39%)
- BioPharmaceutical: US(94%), UK(31%)
- IT: US(71%), Japan(27%),
- Semiconductor: US(81%), Taiwan(31%), Japan(26%), China(16%)
- Software: US(91%), India(41%), UK(13%), Israel(12%),
こうしてみると、相変わらず米国が世界のVC投資において引き続き多くのVCから興味を引いているのが判るが、それ以外にも分野によってはドイツ、英国、台湾、日本といった地域もある。少々以外なのは中国があまり見当たらないことだ。中国はハイテク投資地域としては見なされていないのかもしれない(半導体を除く)。
日本が注目されている分野もある。ITや半導体のようだ。クリーンテックが入っているのも面白い。ITでは特にテレコム分野では世界でもっとも先進的だとレポートされている。日本のGDPはアメリカの約半分。もっと地位を向上させたいものだ。
ところで、同記事についてVentureBeat誌でエントリーがあるが、この記事に興味深いチャートが掲載されている。
タイトルは「国外に投資したVCの比率」とある。まとめるとこんな感じだ。
- 国外比率を増やした国: アメリカ、欧州(英国以外)、イスラエル
- 国外比率が減った国: 英国、アジア太平洋地域
今は、英国とアジア太平洋地域が注目されいると読める。アジア太平洋地域に日本も含まれていて欲しいものだ。
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