Microsoftは米国に引き続き日本でもWindows Vistaの値下げに踏み切るようだ(参考記事)。値下げするのは需要を喚起するため、言い換えればVistaはあまり売れていないということではないかと憶測するが、こうしたWindowsの将来性を危惧する声が著名リサーチ会社のGartnerから出された。
‘Windows’ of opportunity closing. Gartner thinks Microsoft OS is collapsing
Speaking at a Gartner-sponsored even in Las Vegas a couple days ago, two analysts from the firm gave a presentation in which they laid out why they think Microsoft’s Windows operating system is on the verge of dying. Among the key points, outlined by ComputerWorld, were:
- Windows’ rapidly-expanding codebase (that makes significant changes harder to implement)
- The slow rate of adoption for Windows Vista
- The future plans for Windows not being different enough
- The trend in OS-agnostic applications
Venture Beat誌によると、Las Vegasで開かれたイベントでGartnerのアナリストがMicrosoftのWindowsの窮状を告げた。上記エントリーのポイントを和訳すると下記のようなものになる。
- Windowsのコードが巨大化しすぎて変更が難しくなること
- Windows Vistaの普及が遅いこと
- 将来のWindowsは現行と大きく違いそうにないこと
- OSに依存しないアプリケーションが増えたこと
さもありなん、という感じだ。私自身、昨年自家用PCにVistaを導入したが、PCを買う際にXP版がなかったので仕方なくVistaを買ったに過ぎない。Vista版はOSによるメモリー消費量が増え、使い勝手がよくなったわけでもなく、セキュリティ警告を告げるWindowがやたら多くて鬱陶しい、、、という具合でどちらかといえばネガティブなことが多く、XPに戻りたいと思うこともしばしばだ。MicrosoftのOSバンドル政策は相変わらず強引だと感じている。
さらに興味深いのが、AppleのOS Xを購入する人が若手を中心に増えていることだ。米国の大学では40%の学生がMacを選択したいようだ。この数字は小さくない。私の身の回りでも、ネット系企業の方を中心にMacを使われる方をしばしば見かける。
There is another trend worth noting. The reports showing an increasing number of young people leaning towards an OS X-based Apple computer as their next purchase. One recent report states that as many as 40% of college students plan to buy a Mac as their next computer. These numbers do not bode well for Microsoft.
ということで、Windows一辺倒のあり方は今後変わって行くのかも知れない。
そうは言っても、Microsoftも手をこまねいているわけではない。Windowに依存したビジネスモデルからネット依存型のビジネスモデル("クラウド型")に転換を急いでいる。Yahoo買収への取り組みはその証左だ。
Don’t forget, Microsoft is making a move to put more data in the cloud as well (our coverage).
ユーザの立場からは選択肢が増えるのは良いことだ。
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