Ciscoの業績が上向いているようだ。SiliconValley.comによると、前年同期比で40%の増収となったようだ。(原文はこちら)
The San Jose networking giant's profit surged nearly 40 percent to $1.92 billion, or 31 cents a share, in the fiscal second quarter from $1.38 billion, or 22 cents a share, a year earlier.
増収の背景にあるのは、もちろん通信回線の需要が上向いていることだろう。同誌の説明によると
The company, which beat analysts' expectations, credited demand from telecommunications companies that are upgrading their Internet and cable networks to support more demanding downloads, such as YouTube videos and Internet phone services.
つまり、YouTubeのようなビデオやインターネット電話のようなアプリが増えたことで通信ネットワークの大域が圧迫されており、ネットワークをグレードアップしようというニーズが増えているからだ、ということだ。想像に難くない。
通信業界の復調を予想する向きは一昨年ぐらいからあったように思うが、それでも通信ベンチャーへの投資の回復はスローだったのではないか。日系の通信機器業者の方々が太鼓判を押すような技術力の高いベンチャー企業でさえ、新たな投資資金の呼び込みに苦労していた企業がいくつか見受けられた。バブル崩壊の痛手から投資家はまだ十分な自信を取り戻していなかったのだろう。
Ciscoの業績回復はそんな投資家の懸念を払拭する材料となりえる。これからより多くの通信系ベンチャーに資金が投入されるかも知れない。
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