ある起業家と夕食を共にしながら近未来のことについてビジョンを語って盛り上がった。その一端をご紹介しよう。
現在進行中のITがらみの技術展開を見ると、大雑把に言ってこんなところが目に付く。
- ネットワークの高速化(有線、無線共)
- コンテンツの高度化、リッチ化
- アプリケーションのサーバーサイドへの移動
- 各種コンバージェンス(放送と通信の融合、パソコンと家電の融合、エレクトロニクスと車の融合、等)
- インタフェースの高度化
- 要素技術やパーツの高性能化・小型化・省電力化
こうした流れを受けて、たとえばこんなことが起こるんじゃないか、こんなことが出来たらいいなぁという話になった。既に一部始まっているが。。。
- テレビとパソコンとHDレコーダーは一体化する
- 家電がWebの世界とくっつく
- 製品はますます小型でスリムになる
- あらゆるインタフェースが統一の方向に向かう。有線だ無線だ、WindowsだMacだといったような技術的なことはシステムが勝手に判断し、ユーザーは細かいことを気にしないでもすむようになる。キーボードは無くなって音声入力が標準となり、小さなディスプレイに代わって折りたたみ可能なディスプレイやプロジェクタが標準装備になる。
- 自動車がインテリジェントになる。行き先を告げれば、自動車が勝手に走って連れて行ってくれる。
- ユーザーは小さな端末を一つ持っていればどこにいても何でも出来るようになる。仕事でも音楽でもビデオでも。あたかも自分専用の秘書のように質問には何でも答えてくれるし指示も出してくれる。職場でも外出先でも家庭でも、携帯電話並みの端末一つあればすべて事足りる。
かなり現実的に起こりえることではないだろうか。最後に書いた「携帯電話並みの端末一つですべて事足りる」世界になれば、事実上パソコンはなくなるだろう。家庭の中ではテレビがパソコンの役割を果たすだろう。オフィスではサーバーサイドが多くを賄う、その方が情報漏洩の心配も少なくていい。そこまで行くのに何年かかるだろう。10年では難しいように思うが、インフラは徐々に整ってきた。
これからの10年はこれまでの10年に劣らず栄枯盛衰があって激動かもしれない。
googleなどを見ていると
梅田望夫のWeb進化論で言われるように
ネットのこちら側から向こう側への移行は
急速に進んでいるのが分かりますね。
そうなったときに肝になるのは
向こう側にある情報やサービスを取り出す仕組みで
その1部としての出口は
デバイスとしてはテレビや携帯に集約され
ソフトウェアとしてはポータルサイトなどが
あるんでしょうね。
キーワードは「集約」なんだと思います。
一番ユーザーにbenefitを与えられる
「集約」の仕方を考えた人が勝つんでしょうね。
投稿情報: はる | 2006年6 月27日 (火) 12:57
はるさん、コメントありがとうございます。
そうですね、「情報の出口」は早い者勝ちですから、各陣営とも食うか食われるかの戦いをしているようですね。集約の仕方も重要ですね。
誰が勝つか分かりませんが、業界構造が変化していくことだけは確かなんじゃないかと思っています。
投稿情報: キャピタリスト | 2006年7 月 6日 (木) 10:50