San Joseで開催されたロボット・ベンチャーの展示会、RoboNexusに行って来た。あまり大きな展示会ではないが、ロボット関連のベンチャー企業が多数集まっていた。
アメリカのロボットベンチャーは、日本とは違う方向に向いているような気がする。日本でロボットといえば、ファナックなどが作っている工作用自動化機器か、AIBO、ASIMOといった足で歩くタイプの民生向けヒューマノイド・タイプやペットタイプのロボット等を思い浮かべてしまう。特にヒューマノイド・タイプでは、如何にスムーズに人間と同じような動作が出来るかという方向に行っているようで、こうしたロボットに使われる複雑な姿勢制御技術には目を見張るものがある。
これに対してアメリカではロボットの動作そのものは単純で、自走式(タイヤで走行するタイプ)のロボットが主流になっているようだ。例えばiRobotという会社が家庭用自動掃除機を販売して株式公開するまでの規模になっているし、一世を風靡したSegwayも自走式の乗り物だ。こうした自走式の技術を基礎に、軍事、教育(教育用の組み立てキット)、ホビーといった領域に発達しているように見える。自走式ロボットの走行技術は地味に見えるが、走行系はそこそこにしておいて、知覚系が発達しそうな気配があって、画像センサーが捕らえた映像を解析して自律走行する技術等はかなり現実実のある技術だ(NHKでも紹介されたので、見た方も多いでしょう)。
日本もアメリカも、民生分野でのロボットはまだ黎明期に見えるが、ゆくゆくは大きな産業に育っていくことでしょう。先は長そうだが、おもしろい企業があればここでも紹介していきたい。
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